【インタビュー】ブラジルの友人・シモニの話(完結編)~私は社会とともにある~

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ブラジルの友人・シモニへのインタビュー、第4回目・完結編です。

目次
第1回 お母さんの留学
第2回 もっと気楽に。
第3回 どうしたいか?>どうするべきか?
第4回 私は社会とともにある

友人のSimone(シモニ)

友人のSimone(シモニ)

 

家族からのサポート

 

-じゃぁシモニは、どうやってやらなきゃいけない事をこなしているの?
 
 
 
Simone: 私には主人がいるのよ。彼はとてもいい人で、とてもいい友だち、それにいい父親。そして彼は私の選択を尊重してくれる。例えば、私は来年には中国に交換留学に行きたいと思っているの。そのことを彼に言ったら、こう言ってくれた。
 
 
「了解。いつ行くのかだけ教えてくれる?シモニが留学する間の息子の世話は僕がするようにスケジュールを調整するから。」
 
 
ね、何も問題ないのよ。私はいつでもやりたいことができるの。私自身のキャリアについての選択をすることに何も問題はないの。 仕事のためにブラジリアに引っ越しもしたのよ。
 
 
 
-なるほど。多分それはシモニがワガママだからという訳じゃないんだね。
シモニはただやりたいことをやりたいだけ。シモニは家族のことを愛しているし、毎日家のこともやっているんだし。

 
 
 
Simone:そう。私のことをあてにしてくれていい。私は家族が必要なことは全てやろうと思ってる。
 
 
だけど現実には、私はすごく退屈したりすごくイライラすることもある。たまに一日の終わりにとってもくたびれていることもある。私は勉強も仕事もたくさんするしね。

 
 そんな時は「洗濯も皿洗いも今日はやらない!」って言うの。「自分のための時間をちょうだい。私は友だちと出掛ける必要がある。」って家族にお願いする。
 
 
そんな時、主人は「オッケー。あなたは出掛けた方がいい。僕は家で待ってるよ。」と言う。そんな感じ。何も問題はないの。そして私は家族の夕食にピザを頼んで、自分は友だちと一緒にコーヒーやお酒飲みに出かけるの。
 
 
びっくりしたんじゃない?(笑)だけどこれ普通だよ。Akikoだって、こうしてもいいはずだよ。
 
 
私の主人はね、こういうことを受入れてくれるの。だって期待というものがないから。これって尊敬のうえに成り立ってるんだよ。
 
 
彼は私がどんな人間なのかも、私が家族が健康で快適に過ごせるようにあらゆることをやってることも分かっている。私はいつでも家の中を過ごしやすいように整えてるよ。
 
 
だけど私は1人の人間だから。それはつまり、私には友人に会いに出掛けることや、助けを必要とする人たちとともにいることが必要なの。そして家族はこんな私を尊重してくれている。
 
 
私はいつだって祝福されていると感じる。私は貧しい家庭に産まれたんだけれど、これまでの人生で私が成し遂げてきたことは、これまでに出会ったエンジェルとも思える人達とともにあった。だから、周りにしてもらってきたようなことを、私自身が周囲の人々にせずにはいられないんだよね。
 
 
 
flower_Simone
 
 
 

私は社会とともにある

 
-シモニはどんなことに幸せを感じる?
 
 
 
Simone:私はもともと幸せな人間だからなぁ、、、。理由は要らないね。友だちがたくさんいるし、自由だなって感じる。そういうことに幸せを感じるよ。
 
 
私は社会の役に立つためにここにいるの。私は、ガン患者が使用するウィッグを作るために、髪の毛を寄付するキャンペーンに参加しているんだけれど、私の家族はこれは社会にとって大切なことだと理解してくれてる。だってこれによって誰かの生活に変化をもたらせるから。
 
 
たとえ私の子ども達が私の世話を必要としていても、私の助けを必要としているのは彼らだけじゃない。いつだってたくさんの人があなたの助けを必要としているのよ。だから、家族の一員であることと個人であることと分けて考えなきゃいけない。
 
 
もちろん、家族を持つ事は私が選んだこと。だけど私達は家族であるだけじゃない。社会の中で生きるということは、家族という枠組み以上のものに関わっているということ。
 
 
例えば、ご近所さんに私の助けが必要な人がいるとする。私はもし行きたければそこに行くの。 そんな時(私が家を空ける場合)は、主人は自分の世話は自分でできるんだし。なぜ私がそうするかということを、家族は理解してそして尊重してくれるよ。
 
 
 
– 今日はどうもありがとう!
 
 
 

ブラジルの友人・シモニのインタビュー、これで終わりです。
お読みくださりありがとうございました!
楽しんでいただけたら幸いです。
 
 
今週中には英語版も掲載予定です。そちらは特に中国やアジアの女性に読んでみて欲しいなと思っています。どんなことを思うのだろう?と興味があります!でもどうやったらアジアの女性達に読んでもらえるのか、今のところまったくわかりません!(笑)
 
 

ライフスタイルマガジンのケノコトさんにて、ブラジルの暮らしについて寄稿させてもらっています。よろしければ、こちらもぜひお読みください♪
 
ブラジルの暮らしから『わたしたちが手本にしたい”休むコト”への考え方』
 
スクリーンショット(2017-01-31 2.41.42) 
 
毎年、30日間のまとまった有給休暇を100%消化する(!)ブラジルの会社員たち。
「休み上手」な彼らの秘訣にせまりました(^^♪

Akiko Y.P

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