【インタビュー】ブラジルの友人・シモニの話(3)〜どうしたいか?>どうするべきか?〜

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ブラジルの友人・シモニへのインタビュー、第3回目です。

目次
第1回 お母さんの留学
第2回 もっと気楽に。
第3回 どうしたいか?>どうするべきか?
第4回 私は社会とともにある

シモニとAkikoの会話は、結婚や仕事といった女性同士の共通項についてだんだんディープになっていきます。
一部、ブラジルとアジアの文化を比較していますが、実際に何が正しいのかはわかりません。
個人的な見解ととらえて頂ければと思います(^^)
 

友人のSimone(シモニ)

友人のSimone(シモニ)

 

周囲の期待がなかったとしたら

 Simone:もしAkikoが日本で子育てをするとしたら、生活をより楽にするためにどんなことが必要だと思う?
 
 
 
-自分自身でいることかな。ブラジルの人達を見てるとけっこう感情をそのまま表現していて、そんな環境の中でだと私は自分自身でいやすいなと思う。
 
日本にいるときは「リアクションが大きいっ!」ってよく言われていたから。「どうしたいか?」よりも「どうするべきか?」を考えていたな。

 
 
 

Simone:つまり何らかのパターンがあるってこと?それってキツいかもね。
だってここだったら、何かをする時に周囲からの期待やプレッシャーなどないから。
 
 
例えば、たくさん旅行をしたいから子どもがほしいと思わないとする、それで何も問題ない!
もし子どもがほしくないなら、そうしなきゃいけない理由はないよ。もし結婚したくないなら、それでいい。
 
 
去年ね、25歳の中国人の女性に出会ったんだけど、彼女は「私はもう年を取っているから結婚相手を見つけなきゃいけない!」って言ってたな。
 
 
「私は今オーストラリアに住んでいるけれど、中国にいる家族が、私が結婚するのかどうかってしつこく聞いて来るの。
私はもっと勉強を続けたいし、まだ結婚はしたくない。だけど同時に家族に対して悪い気もする。」とも。
 
 
 
– 私もかつて彼女と同じように感じてたよ!
 
 
 
Simone:ブラジルだと、私と同じ世代(40代)であっても、ボーイフレンドがいなくても、周囲からの期待やプレッシャーもなく、とても幸せに暮らしてる女性達たくさんいるよ。みんな人生を楽しんでいるよ。
 
 
 
– それぞれの文化で重視しているものが違うのだろうね。
 
 
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全ての瞬間を楽しむ!

 Simone:じゃあ、Akikoにとってブラジルで一番こわいことって何?
 
 
 
– 夕食の時間が遅いこと!(笑)たまに夜の10時位にスタートすることもあるけど、私にとっては遅すぎるの。
 
 
 
Simone: アジアの人達にとって、夜9時頃までに夕食を済ませるのが一般的だからだろうね。
 
ブラジルには時間のルールってないのよ。例えば、私達が今まさにやっているように、一緒にお茶しながら会話をしているときにね、「この後はどうしようか?」って話になるとするじゃない?「それじゃあ、これから出かけよう、そしてその後でバーベキューしよう!」とかそんな流れになって、バーベキューをするの。
 
 
もしそれが金曜の夜とかだったら夜11時にバーベキュー開始することもあるよ。そういうのが普通なの。
 
 
私の中国語の先生は、夕食を早めに済ませたいというから、彼女といるときは彼女に先に夕飯をとってもらう。それが彼女のスタイルだし、それを尊重するの。だけど、ブラジルのみんながそれを理解できる訳ではないだろうね。
 
 
ブラジル人にとっては、いつだってパーティーを始めるのに最適な時間だし、夜の9時ってまだ早いもの。
 
 
 
-ここの人達は、仕事と生活のバランスを取るのが上手だなと思う。
例えば私の主人は仕事するときは効率よく働いて残業はしないし、仕事の後は意識を切りかえて彼の人生を楽しんでる。

 
 
 
Simone: 日本のドキュメンタリー番組で、長時間労働のために亡くなってしまった男性のことを知ったよ。この状況を表す言葉もあるんだね(作者注:「過労死」のこと)
 
 
奥さんがこんな風にコメントしてた。
 
 
「とても悲しい。幼い娘が最期に主人を見た時、それが父親だと分かっていなかった。主人が朝出勤する時、娘はまだ寝ていて、夜仕事から帰ってくるのも娘が寝た後だったから。だから娘が主人が映っているビデオを見た時に、自分の父親だと認識しなかった。」
 
 
本当のことかは分からないけれど、長時間働くのはアジアの文化なのかもしれないね。あなた達は全てを自分でやろうとして、自分ができる以上に働く。
 
 
だけどブラジルでは、仕事以外にもやらなきゃいけないことがある。
助けが必要な友だちをサポートしたり、買い物を楽しんだり、コーヒーを飲んだり。
それらも全部やらなきゃいけないこと。

 
 
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– 私たち日本人には家事代行サービスを頼むことに、ためらいがあるかもしれない。
「他人の助けを借りるのは、私がだらしないからだ」って、私は思うだろうな。
 
沢山の日本人女性が仕事を持ち、そして妻や母として家のこともしてるけど、それって正直しんどすぎるって私は思ってる。

 
 
 
Simone: それって、日本の社会では、「全てのことを自分でしなきゃいけない」といったプレッシャーがあるということ?
 
家族を持つことを選択できる、だけど家族の世話もすべてしなきゃいけない。さらには、仕事もしてお金も稼がなきゃいけないの!?それって人間じゃないよ。それって普通じゃない。
 
もし、Akikoが私に「1時間後に遊びに行っていい?」と電話をかけてくるとするでしょう?それで私は「ごめん!洗濯物しなきゃいけないから無理。」って言うと思う?ね、クレイジーでしょう?そんなこと私はできないよ!
 
 
 
(つづきます。)
 
 
 
次回>>>【インタビュー】ブラジルの友人・シモニの話(完結編)~私は社会とともにある~

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