夫婦で相談をする時、ちょっと確認してみて欲しい。2分で終わるから。

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夫と結婚して以来、言葉にできなかったもどかしさの、正体が分かりました。

相談じゃなくて我慢になるカラクリ

何か計画を立てる時に、一見、「二人で一緒に相談している」ように見えるのですが、そのアプローチが夫と私とで全然異なっていたのでした。

● 夫は、

二人がお互いのアイデアを出し合い

二つのアイデアを基に1つの答えを出す

これが「相談」だと思っている。

● 私は、

数パターン持っている回答のなかから

相手の希望や今置かれている状況に即しているものを差し出す

のが「誰かと一緒に何かを決めること」だと思っていた。(無意識の域)

例えば、「ご飯、何食べようか?」という時、

夫は、まず、ただ自分が食べたいものを言う。

私は、まず、

・夫の希望

・レストランへの移動手段と時間

・昨日食べたものと被らないか?

・価格帯

で、おおまかな枠をつくる。

自分の希望のうち、その枠内に当てはまるものを「あなたと一緒に食べたいもの」として伝えていた。

でもそれじゃ、どこか自分の本当に食べたいものとズレる。たまに会う友人となら、気にならない程度のこと。でも、一緒に暮らす夫と毎回毎回それだったので、ちょっとの我慢が当たり前になっていた。

私は「この状況でお互いが納得できる選択」なのであれば、ちょっとぐらい我慢する。それはもう無意識に、そういう思考回路になっていた。

夫には、そういう態度が一切見られない。良く言えば子どもみたいな純粋さ。悪く言えば

「この状況で、それ言う!?」

このもどかしさが一体何なのか分からなかったから、結婚してすぐの頃は「何で、自分が好きで選んだ夫との生活が、こんなにやり辛いんだろう?」という苦しさがあった。

どっちが良い/悪いではない。

私は今まで、営業職やカスタマーサポート、海外からのゲスト対応等を仕事にしてきた。そこでは、まず相手の希望に応えつつ、自分の意見も通す流れが普通だった。

・相手と「円滑に」何かを進める。

・相手が気持ちよくいられる。

こんなことを気にかける必要があったし、それがベネフィットにつながっていた。

「多忙な上司の様子を伺いみて、一番話を聞いてもらいやすそうな時を見計らって一瞬で相談して結論いただく」

という術を身につけていたけれど、そうしなければ回らない、ようなとこがあった。

CLIENT WORK attitude:相手のプランにフィットするものを「私の回答」として表明する。“収まりどころ”を重視した考え方。

 

一方、夫は金融系のシステム関連の仕事をしている。仕事で大事なコトは、技術的に正しいのか、正しくないのか、をハッキリさせること。事実は事実でしかない。

 

上司にだって、事実をそのまま伝える必要がある。技術的なことはマネージャーの上司よりも、僕らの方が良く知っている。だから、上司が忙しかろうが何だろうが、「上司の方が僕らのいうことを聞かなきゃいけない。」くらいの、気迫をもって仕事に臨んでいる。

なぜならば、一つのミスが多大な損失を引き起こす可能性があるから。「何であの時、即座に指摘しなかったんだ!」なんて言われることがあるとしたら、それはたぶん夫がポジションや信用を失う時だ。

TEAM WORK attitude:相手の影響を受ける前の「オリジナルプラン」をお互いが対等に差し出し、それらを材料に話し合う。(図内のスペル間違えましたw)

 

私のやり方をクライアントワーク、 夫のやり方をチームワークと名付けてみる。

どちらも存在しているし、適材適所。

だけど、どっちか片方だけを「世界だ」と思っていると、盲目ではある。

結婚にはチームワークが良い

私たちは、お互いの「前提」をそのまま「結婚生活」に持ち込んだんだから、最初はちぐはぐなことこの上ない。ぶつかるし、かみ合わなかった(笑)

夫婦の間では、チームワークの方がいいな、と思っている。

夫婦の相談事は、チームワークスタイルがお勧め。

クライアントワークをやっていると、不満が貯まるし(不満をかかえた私ほど怖いものはないw)、何しろクリエイティブじゃない。せっかく異なるアイデアを持つ相手がいるのに、もったいない。

チームワークの流れは、

二人がお互いのアイデアを出し合い

二つのアイデアを基に1つの答えを出す

です。

ちなみに私の場合は、「相手への影響を考えずに、自分がやりたいことをまず、ただそのまま言う」ということが難しかったです。

結婚してからは夫に何度も、“SAY WHAT YOU WANT TO DO”(あなたが何をやりたいのか教えて)と言われ続けました。「高級な方のチョコを食べたい」とか「もう家に帰りたい」とか、相手に悪いかな?と思うことを言うには、練習が必要でした。

海外で損しないために、相手の常識を研究中

夫と私の違いに気が付いたのは、夫婦とは関係ないんだけれど、合唱サークルがきっかけ。

私が参加している合唱サークルは、もうすぐ発表会を開く。

会場のキャパは80名。サークルのメンバーは15名ほど。

みんなそれぞれ家族や友人を招待するのだけれど、会場のキャパに合わせて「1人あたり5名までのゲストを呼ぼう」と話していた。

私は、呼びたい人が7人いたけれど4名にしぼった。、しょうがないよな、と思って。

発表会のチラシ♪メンバーの一人が作ってくれた♪

ところが!

蓋をあけてみたら、びっくり。
他のメンバーは、5人しばりなんか気にせず、8人も9人も、じゃんじゃん呼んでる!!!

え!!!なんで!!!???

5人までって言ったじゃん!!!

なかには13人も連れてくるといってるツワモノもいる!!!(さすがに減らして!と言われていた)

本当にびっくりした。1人だけじゃなくて、みんながみんな算数を無視してる。

目の前にいる彼らが、何考えてるのか全然わからない。

さらに驚いたのは、ジャンジャン呼びまくる人達に向けて、リーダーは注意もしなかったこと。みんなが言うままを、静かに様子を見ている。

しまいには、こう言った。

「会場は80人だから、みんなギューギューになるね。立ち見になる人も出てくるけれど、しょうがないね。
そういう人には、発表会後にふるまう軽食で、体力回復してもらうってことで!(ウィンク)」

えーーー!!!!

なんやねんその結論ーーー!!!

当初の予定と着地点が全然ちがう。

何よりも、みんながそもそも、当初の予定を重要視していない!

これ、みんながみんなそうだから、本当に不思議だった。
みんな、国際機関(のブラジル支所)に勤めているいわゆるグローバル人材というような人たち。算数できないはずはない。

なんだろう?なにが違うんだろう?

今、「グロ―バルに働く」とかよく聞くけど、こんなにまで前提が違うなんて知らなかった。しかも、そのことを知っていないと、いつか何か大きな損をするんじゃないかって、とても大事な違いだと思う。

彼らがみんな自由奔放に見える。私は最初に言われたこと守ったのに。自由奔放な彼らの方が、沢山よべてうらやましい。

私がみんなと同じような思考回路をしていたら、あと3人は呼べたじゃないか。呼びたかった!

いったい何だったんだろう。少なくとも、 私はしなくてもいい我慢をしていた ようだ。

発表会が終わってから、また考えてみたい。(ゲストもみんなが来るかは分からないし。)

冒頭の、夫との相談の仕方の違いは、こんな出来事から発見したものです。

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