登録販売者って何?地方移住を目指す人に知って欲しい、おススメの資格。

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日本の地方に移住したい人に役立ちそうな資格を紹介するシリーズ。

今回は、登録販売者という資格をご紹介します!

登録販売者とは、ドラッグストアや薬局で売られている一般用医薬品の一部を販売できる資格です。

みなさん、聞いたことありますか?
私は、とある人から教えてもらったのですが、それまで聞いたこともありませんでした。

でも、知れば知るほど、地方移住を目指す人には、選択肢の一つとして知っていて損はない資格!

さらに、ドラッグストアで買い物することが好きな人、パートタイムで働きたい人には相性がぴったりだと思います。

さっそく説明していきますね。

登録販売者って、どんな資格?

登録販売者とは、 薬局・ドラッグストアやコンビニで売られている一般用医薬品の一部を販売できる資格、および資格保持者 、および資格保持者のこと。

ちなみに、一般用医薬品には種類が3つあります。

風邪薬や整腸剤といった一般用医薬品を販売するには資格が必要です。

過去には、一般用医薬品の販売は薬剤師にしか認められていませんでした。しかし、2009年から施行された改正薬事法の中で、登録販売者も一般用医薬品の一部を販売できる資格として認められました。
 
薬剤師ならば三種類全てを販売できるのですが、登録販売者は第二類と第三類のみ販売できます。

登録販売者が販売できる一般薬は限定されているものの、

・お客様からの相談があった場合には応じなければならない義務 
・相談がない場合でも情報を提供していく努力をしていかなければならない(努力義務)
 
このような義務が生じるので、幅広い知識を持つ必要があります。
その分、資格取得後は幅広く活躍の場を求めることができる資格です。

※なお、資格取得後2年間は単独販売はできず、有資格者の管理指導のもとの販売のみ可能というふうに制限が設けられています。

資格の取得方法

登録販売者になるには、各都道府県で開催される試験に合格し、そのうえで一般用医薬品の販売に従事する店舗所在地の都道府県に販売従事登録をする必要があります。
 
試験は各都道府県毎に行われているので、試験を受ける際は各都道府県のホームページを参照して最新情報を取得してくださいね!

ためしに、私の出身地の広島県を例に挙げてみると、平成30年度の試験についてはこちらのページに案内がありました。県のホームページ上で、サイト内検索で、「登録販売者 試験」というワードで検索すると出てきました。

他にも 「登録販売者.com」 というウェブサイトでは、試験情報や各都道府県の情報まとめページがあります。見やすいので利用しやすいです。

そのサイトには、試験の出題範囲も掲載されていました。

登録販売者を目指す場合、試験内容が一番気になりますよね。
実は、厚生労働省発表のガイドラインを基に各都道府県が試験問題を作成しており、出題範囲は決まっています。(一部省略)
 
第1章 医薬品に共通する特製と基本的な知識
第2章 人体の働きと医薬品
第3章 主な医薬品とその作用
第4章 薬事関連法規・制度
第5章 医薬品の適正使用・安全対策

合計出題数は 120問となり、試験時間240分、正答率70%以上が合格ラインの目安になります。(引用元:登録販売者.com)

 
試験についてのより詳しい情報は
こちらのページから確認できます。
 
さらにWEB問題集もあるので、自主勉強をしたり実力をチェックすることもできます。
※会員登録(無料)が必要です。

登録販売者取得に必要な費用

 
試験の受験代が15,000円必要です。
もし試験勉強のために参考書が必要なら、その代金もかかります。

登録販売者は資格を取得した後も、常に新しい知識を吸収するために勉強を続ける必要があります。なので、研修代などもその都度必要です。

登録販売者の研修
一般用医薬品を販売する業者(ドラッグストアや薬局等)は、登録販売者に対して社内研修を行う必要があります。

加えて、登録販売者は外部の研修機関が実施する研修にも毎年参加することも必要です。

例えば、広島県の場合、こちらのページに外部研修機関が紹介されています。このうち、とある団体の研修概要を確認したところ、参加費は10,000円(その団体の会員であれば5,000円)でした。

登録販売者資格の活躍の場は?(求人状況)

日本全国に求人がある

私は広島県の田舎出身です。
どれくらい田舎かというと、一番近いコンビニまで車で15分かかるくらい。

そんな街でさえ複数あるほどに、ドラッグストアって日本全国すみずみまで普及していますよね!
 
登録販売者は、そんな数多くあるドラッグストアにとって欠かせない人材なのです。

そもそも薬の販売は、薬剤師か薬種商の資格のある人に限られていました。ところが消費者にはドラッグストアなどに薬を買いにいっても、店員が薬剤師なのかパートやアルバイトなのかの区別がわからず、薬剤師が不在でも購入することが可能でした。その結果、健康被害が発生してしまった実態があります。

今回の薬事法改正はそのような事態が起こらないように「副作用などのリスクの回避をするための情報提供をきちんと行なうこと」であり、そのために医薬品を販売する際は営業時間内には薬剤師または登録販売者を必ず常駐させることが一番の大きな目的です。(引用元:登録販売者.com

最近はドラッグストア・調剤薬局のみならず、ディスカウントストアやスーパーマーケット、コンビニエンスストア、免税店、ネット通販企業などでも買えますよね。

(参考)イオンのネットスーパー「おうちでイオン」イオン広島府中店
 
薬剤師だけでなく登録販売者という資格ができたことで、ドラッグストアやコンビニでお薬を販売できる店舗が増えているとも言えるかもしれません。

登録販売者保持者の収入の目安

先ほどもご紹介した 「登録販売者.com」 では、登録販売者の求人情報も掲載されています。雇用形態や勤務地を指定して検索できますよ!

ためしに広島県の求人情報を見てみたところ、登録販売者資格に対しては手当てが出るところが多いです!

それに、正社員の場合は、登録販売者資格がない場合、そもそも募集がありませんでした。(※2018/7/11時点)

私は、複業として考えているので「パート」で求人情報を探したところ、こんな状況でした。

▶条件:広島県/登録販売者資格あり/経験なし/パート
(A社)時給1,200円~
(B社)時給890円(17時以降1020円)+登録販売者手当て100円
(C社)平日16:00まで850円 平日16:00以降1,000円 ★登録販売者手当:月6,000円
 
(※2018年7月11日時点)

この時給、みなさんがお住まいの地域と比べてどうでしょう?
私の地元としては、A社以外は「時給はこんなものかな?」という感じですが、手当てがあるのが嬉しいところです。
広島県の平均賃金(※)と比べても、手当てを含めると時給が高い傾向にありました。

(※)広島県の平均賃金
タウンワークによると、広島県の平均賃金(販売/ドラッグストア・薬局・化粧品販売)は、938円(2018/7/28現在)
 
資格があるとないでは収入も変わってくるので、勉強してでも資格を取得するメリットはあると思います。 
 



 

どんな人に向いている?

私なりに登録販売者に向いている資質を考えてみました。
このなかで2つ以上当てはまるなら、あなたは登録販売者に向いているかも?!

医薬品の体への影響に関心がある

例えば、コスメやスキンケア製品の成分を調べるのが好きな人。
あとは、薬の人体への影響を学ぶので、自分や家族を不調から守りたいと思う人。

新しい知識を吸収することを楽しめる

資格取得後も勉強を続ける必要があるので、それを楽しいと思える人。

人に分かりやすく伝えることが好き

登録販売者は、お客様の相談に乗ったり情報を提供していくことも仕事のうちなので、コミュニケーションの質を上げていくことも大事だと思います。
 
ドラッグストアは競争が激しい業界だと思うのですが、「あの店員さんの説明、分かりやすかったな~!」と思ってもらえるような接客ができれば、あなたならではの付加価値を提供できるはず。

人の相談に乗ることや悩みをサポートすることに喜びを感じる

人間って医薬品を求める時、不調や悩みを抱えていると思います。
そんなお客様により添いサポートすることにやりがいを感じるなら、楽しく働けることにつながると思います。
 

感想とまとめ

・私は、かつて広島で転職活動をしていたことがあるのですが、地方でも薬剤師の求人は多かったしお給料も良かったです。でも薬剤師って国家資格だし、私にとっては世界が違いすぎて遠い存在でした。

でも登録販売者なら、私でも今からでも勉強すればなれるかもしれない!と思えました。
「パートタイムで、時給が少し高く働ける」という条件は、複業として探すならぴったりだとも思います。

求人が、都市部だけでなく地方にも地元にもあるのが、田舎暮らしを目指す私には嬉しい!
オフィスワークだと、なかなかこうはいかないです。広島だとやはり県庁所在地の広島市に集中しています。

・近年は、日本に住む外国籍の方や観光客も増えています。なので、日本語が分からないお客様には、英語や他の言語で接客できたらより付加価値の高いサービスができるだろうし、本当に社会にはこれからもっと求められていくのかもしれません。

・正社員として働きたい場合、広島県では「資格不要」の募集はそもそもありませんでした(2018/7/11時点)。正社員への道は資格があることで開けるのかなと思います。選択の幅を広げるためにも、資格取得にチャレンジするのは良さそう!
 
・登録販売者について調べるうちに、なぜだか、Youtuberの関根りささんを思い出しました。りささんは、現役のナースでもある人気Youtuberです。
 
りささんのコスメ紹介動画、私すごく好きなんです!それぞれの商品の優れている点やお勧めではない点を分かりやすく伝えてくれるんですよ。

りささんみたいな感じで、医薬品について分かりやすく説明してくれる登録販売者さんがいれば、リピーターのお客さんがつくくらい頼りにされそう!だと思います。
 

登録販売者について参考になったサイト

 「登録販売者.com」   

https://www.torokuhanbaisya.com/

 
登録販売者.comは、医薬品販売のプロを目指す「未来の登録販売者」の方々のために、基礎情報から幅広いお仕事情報、試験対策のコンテンツまでを取り揃えた、登録販売者ポータルサイトです。
 
現職の登録販売者向けの求人情報や、未来の登録販売者向けの試験傾向の情報など、必須のコンテンツを取り揃えております。

登録販売者とは何ぞや?という初歩的な疑問から、資格取得後のお仕事情報まで網羅されていたので、これからもチェックしていきたいサイトでした。

この他には厚生労働省や、私自身の地元である広島県のホームページも参照しました。
 


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