がんばって手に入れたもの全部手放して、今何も持ってなくても、人に喜ばれる話。〈後編〉

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さて昨日抜いた親知らずの消毒をしに、本日も、歯医者に行きました。

診察室に入り、コートを脱いだり、カバンを置いたりしていたら、衛生士さんに話しかけられました。「あの、ちょっと聞きたいことがあるんですけど、、、。」と。

「昨日、ブラジルの話があったと思うんですけど、

ブラジルって、ブラジル語しゃべってるんですか？

」

「!!!」

ブラジルではポルトガル語でしゃべっていますよ〜。

ちなみに、南米のその他の国はスペイン語ですよ〜。

そもそも、ブラジル語ってないですよ〜。

20代の若い衛生士さんに、萌え〜♡

お人形さんみたいにかわいらしい人なのです。
衛生士としてのお仕事は、キチっとこなしてらして、
私は信頼をよせています。

そんな彼女が、おとぼけさんだったので、
あ〜あ、こんなにかわいい女の子がいるんだなぁ。と
また私は、この国はいい国だなぁ、と思ったのでした。

その彼女が、近々旦那さまの転勤のため、
この歯科医を去ると、今日、挨拶を頂きました。

「主人の転勤で、隣の県に行くんです。行った先では、知り合いもいないので、どうしよう？と不安に思っていたんですが、Akikoさんがブラジルに行く話を聞いたら、私のなやみが小さく感じて、気が楽になりました。」

そんなことを言ってくれました。

、、、そんなこと、言われて、気分は最高だよっ！！！

私は、自分がただやりたいことをやってきただけなのに、
そんなことを見て「あ、私、大丈夫そうだ。」って思って頂けるなんて。

はっきし言って、最高です。

隣の県に行くのが不安でたまらない、そんな人もいると思う。
それでもいいと思う。

そんな人が、ブラジルにただ行って、ポルトガル語を全然しゃべれないで帰ってきた私をみて、気が楽になってもらえたなら、私はブラジルに行った甲斐があります。

地方都市のかたすみの、小さな会話のかけらが、ポツぽつと、
ひとつひとつがこすれ合って、それぞれの動きにつながっていく。
これは感動もんだと、一人ジーンとして帰りました。