がんばって手に入れたもの全部手放して、今何も持ってなくても、人に喜ばれる話。〈前編〉
最近、歯医者に通っています。海外行く前の必須行動、歯医者に行って根こそぎ治療しています。
しばらく通っているので、歯医者の先生と衛生師の方と少しプライベートな話をするほど、親しくなりつつあります。
昨日の治療の合間にふとしたことで、私がブラジルに行ってたのは恋人と一緒に過ごすためで、また行くつもりであることをいいました。
その瞬間の先生と衛生士さんの反応が、「えぇっ!」とこう、目がハートになり、背景にバラの花が散るような、乙女の空間になりました。治療台の周りの空気が、+2℃くらい上昇しました(体感)。
「おめでとうございます!」「何か素敵ですねー!」「キャー」なんて言ってくださりました。積雪の日も、いつもと変わらぬ診察を提供している働きマンたちに、何かしらのおもしろネタを提供できたなら、良かったな。と嬉しくなりました。
歯科医や衛生士になるために、どれだけ勉強したか考えただけで私はめまいがしそうです。そんな歯科のみなさんのお力を、感じのいい雰囲気で提供してくれて本当にいい国だここは、と親知らずを抜いてもらいながら私は感動していました。
私は、ただ自分がやりたいことをやってきて、人のためにはそんなにならない、この私。と思っていました。今は親のすねかじりで、仕事はしてない、30過ぎて独身、子育ても介護もしていない。なにこれ、朝ドラの主人公のだんなさんのような身分です。歯科医のみなさんに足を向けて寝れません。
それでも、この私の選択、「人がうらやむ立派な仕事を辞めて、ブラジルに恋人と過ごすために行く」という、私のためだけの選択が、こうして歯科医のお二人をいい気分にさせることができました。
なぜか?
もしかしたら、私はユニークなんじゃないかな?私にとってはふつうのことでも、多くの人にとってはそうではないから。ユニークであることを、面白がってくれる人がいるなら、私は得してるなと思いました。
つづく。
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