遺品整理、ファーストステップ完了。台所に舞い込んできた、新しい生活。
前回(遺品整理、意外とみんな気になってる?始めるにあたってのご参考情報)に続きまして、私の遺品整理体験をレポートします。
始まりは、ワヤでした。
家族みんなそれぞれ、日々の暮らしがあるから、
今日まで手をつけられなかった遺品たち。
年月が経つにつれ、
ホコリをまとい、
ヨゴレが、ガンコにこびりつき。。。
祖父母の死から時が経ち、
そこに残るモノからは生気が徐々に抜けて行く。
誰かが「ありがとう、さようなら。」を
しなければならないのでした。
要は、朽ち始めてました。
決して触れたくないような様相を
呈しておられました。
本当は、Before/Afterの写真を撮って、
比較などしてみたかったのですが、
Beforeの状態が、もぅ、誰にも見せれるものではなかった。。。
というわけで、写真掲載は自粛いたしますが、
一言、「ワヤだった。」とだけ、申し上げておきます。
※ワヤ=広島弁で、収集がつかずメチャクチャという意味。
目の前のワヤに、一つ一つ、手をつけました。
引き出しを順番に開けては、
「不要なもの」「残すもの」に分けて行きます。
コツコツ、地道な作業が続きます。
天ぷら鍋(油付きで、10年以上放置。。。)
マックロになった換気扇
害虫の死骸
カビ、よごれ、、、。
台所なのでね。そうなるのも分かるのですが。
引き出しを開けるたび、
目を覆いたくなるもののオンパレード。
何度も、クラ〜っと、貧血しそうに!
これは、やってみるまでは分からなかったのですが、
「何これ!何でこんなに汚れてるのー?!」
と、怨念や怒りがわいてきた!(苦笑)
この怒り、誰に向けてのものなのか。
祖父母にいきり立つのは筋じゃない。
それなのに、片付けが大変過ぎて、
理性で対応しきれない。
感情が揺すぶられ、
そして、イラッとする。。。
「あぁ、どんなに大好きな人のモノであっても、
サヨウナラをするタイミングを
逃してはならないのだわ。
それを逃すと、それは純粋な愛しさでは
なくなってしまうんだわ。」
なんて思いました。
家族の応援があってこそ
のべ3週間ほどかけて、時間をみつけては、コツコツと片付けをしていました。
その間、家族も応援してくれました。
おやつを差し入れしてくれたり。
(わらび餅、大好き!)
親戚からは「頼むね〜、よろしくね〜」と
メールをもらいました。
実際に応援に駆けつけてくれたり。
こういう応援がすごく嬉しくて、
途中でくじけませんでした。
そして来た。新しい生活!
そして、ついにその時は来ました!
ファーストステップ・台所の片付け、
終了したぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!
ピカピカー!!!
「またここで料理したい」と思える台所になりました。
以前は台という台に、モノがいっぱい積み重なっていたんですよ。
流しの下の引き出しは、開けたらそのままそぉーっと閉じたい。
そんな場所でした。
そんなところも、全部きれいにしたから、
心底気持ちよく使えます。
早速、パン焼き機を設置。
とにかくすぐに調理したかった。
湯気があがり、
パンが焼ける香りがする。
台所はこーでなくっちゃ!
南天の実を飾ってみました。
小さな花瓶は、祖母のものです。
父がいつの間にか、むらさき色の実も挿していました。
こんな父娘のコミュニケーション、ある!?
短歌に対する返歌みたいな。
照れくさいほど、素敵だね!
東京在住の友人が、知ってか知らずか、
おしゃれなキッチンスワイプ(布巾)を送ってくれました。
手放してグッバイ。そしてハロー!
遺品整理では、祖父母のモノをたくさん手放しました。
「祖父母が好きで揃えたモノだったんだろうな」と
祖父母の生きていた頃のことに、何度も思いをはせました。
ありがとう、じーちゃんばーちゃんのおかげで
今わたしらがここにいて、
じーちゃんばーちゃんがしてきたように、
好きなものを揃えて、日々のご飯を作って食べているよ!
と、ありがたい気持ちになりました。
台所はこんな感じで整理終了!
年が明けたら、次は納戸まわりへと続きます。
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